「平成8年PHP出版 波多野公介著「おいしいお茶がのみたい」
14年出版「おいしい日本茶が飲みたい」の本に紹介されました宇治、堀井義信さんの堀安園のお煎茶です。
渋いのがお茶ですが、宇治煎茶(和束産)の一番茶一品ですので抵抗なくまろやかな味です。
是非一度御賞味ください。
「おいしい日本茶がのみたい」を読み、このお茶を飲みたい、堀井さんに会いたいと思い、そして、宇治に行ってしまいました。
堀井さんは、わざわざ宇治駅まで迎えに来てくれました。
堀安園は、写真の通りお店ではなく、普通の民家に看板があるだけです。
堀井さんは、契約農家から荒茶(原料)を仕入れて仕上げる仕事をしていますので、一般のお茶小売店とは違います。
PHP出版 波多野公介著「おいしい日本茶がのみたい」より
萩焼の小さな急須でゆったりと時間をかけていれてくれた堀井さんのお茶を、私もゆったりと味わい、ここ十数年、こんなおいしいお茶にお目にかかったことはないと思った。同席した妻も「まあ・・・・・」といったまま絶句してしまった。
茶碗を前に持ってきたときの香り、一口含んだときの深い味わい、のみ下したあとの口中に広がるたゆたい、どれをとっても過不足がなく、人を寛ぎへ高みへと誘うさわやかさは思わず「もう一服」と声に出したくなる。
二煎目。いよいよ冴えてくるという感じだった。この清涼感、透明感が茶の命ですからねと白髪まじりの堀井さんは特長のある声でいった。
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